1860年、ナポレオン3世の命を受け、15年の歳月をかけて建造された世界でもっとも有名な劇場“パリ・オペラ座”。1989年に完成したバスティーユの新オペラ座と区別して、設計者シャルル・ガルニエの名をとって“ガルニエ宮”と呼ばれています。ネオ・バロック様式の典型と言われる建築は多くの彫刻で飾られた豪華絢爛たるもので、当時の社交界の華やかな様子を今に伝えています。
現在はバスティーユの新オペラ座ではオペラ公演、こちらのガルニエ宮ではバレエ公演をおもに開催していて、公演が行われていない時間は一般の見学もできるようになっています。見学できるのは、大階段、幕間に観客たちが集うロビー、バルコニー席から見るホール内部(芸術的、技術的理由から見学できないこともあり)、併設のオペラ座国立図書館ー博物館。

入り口から各階の客席、ロビーへと続く2重の螺旋階段はオペラ座でも名高い場所のひとつで、その存在感は圧巻。また、ヴェルサイユ宮殿の鏡の回廊を思い出してしまうロビーは、窓と鏡を効果的に使って空間を広々と感じさせる工夫がなされ、竪琴をメインモチーフとした細かい装飾や天井画でうめつくされたきらびやかな雰囲気に思わずため息が。そしてバルコニー席から見るホール内部もスゴイ!豪華なシャンデリアがつり下げられた天井の1964年に描かれたシャガールの油絵も必見。
オペラ座国立図書館ー博物館では現在「ロシアバレエ展」が開催されていて、こちらも見学することができます。20世紀初頭、前衛的な舞台芸術でフランスのみならずヨーロッパを震撼させたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)。カリスマ芸術プロデューサー、ディアギレフが主催、天才ダンサーのニジンスキーらが在籍し、1902年から29年にかけてパリを拠点に活動しました。その独創的なスタイルはファッション界にもブームを巻き起こし、後期にはピカソやマティスが舞台芸術にもかかわったことでも話題を呼びました。今回の展覧会では実際に舞台で使用された衣装(馬や幾何学的なオブジェ風の衣装も登場)やデッサン、映像などが展示されています。

公演を見たいけど、時間がない、、という人にはうれしいこの見学コース。自由見学のほかにガイド付きコース(フランス語と英語)もあり。またショップでは知る人ぞ知るオペラ座のハチミツ(小道具として使用するためにオペラ座屋上に作った巣箱に住み着いた蜂から作られている)や、トゥシューズキーホルダー、オペラ座消しゴム、オペラ座ノートといったプチ土産にぴったりの品から、バレエファンにはうれしいCD・DVD・写真集コレクション、レペットのバレエシューズやチュチュ、そのほかあまりオペラ座に関係のないものまでさまざまなグッズがそろい、ショッピングもなかなか楽しめます。(ショップのみは入場料不要)

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