リヨン出身の実業家エミール・ギメが、エジプト、ギリシャ、日本、中国、インドを含む世界周遊の旅で集めたコレクションを公開する美術館。もともとはギメの「古代エジプト信仰、古代ギリシャ・ローマ、アジア諸国に関する宗教博物館を創る」という壮大なプロジェクトが始まり。その後東洋に重点を置いた作品を多く収蔵してきました。1万1000点を越える日本部門のコレクションは、紀元前から明治までの日本美術の全容をカバーし、とりわけ8世紀から15世紀の仏教美術の変遷を物語るすばらしい所蔵品は一見の価値ありです。2008年に開催された「北斎展」「こんぴらさん 海の聖域展」はいずれも連日行列ができるほどの人気を呼びました。
日本コレクションのみならず、インドやカンボジア、ベトナムなどアジア諸国の貴重な美術品も見逃せません。同じアジアとはいえ近いようで遠いこれらの国々の文化は、日本人にとって同じ仏教を信仰する共通点と相違が明確でとても興味深い展示。インドコーナーの「踊るシバ神」は片足をあげたシバ神が軽快にダンスする像。神様が踊っているなんて日本ではみたことがない。そうかと思えば韓国コーナーでは日本でもおなじみの千手観音が。日本にいるよりも西洋で接するからこそ発見できる東洋の美に驚きの連続。パリに来て東洋?なんて思わずに訪れてみる価値は大です。常設展だけでもかなりの見ごたえですが、現在(2009年11月現在)開催中の「ドラゴンの国~ブータンの秘宝展~」もぜひチェックしてみて下さい。


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