パリ情報でもすでにご紹介した「国立海洋博物館」、「シネアクア」が入り、エッフェル塔見物のベストスポットでもあるシャイヨー宮。今回はその左翼にある「国立建築遺産博物館」の登場です。2007年にオープンしたこちらは歴史建築から現代建築にいたるまでフランス建築の神髄を堪能できるスポット。
シックな赤い壁で統一された地上階の展示室には12~17世紀にかけての建築物の一部が実物大で再現され、その迫力に圧倒されます。有名なシャルトルの大聖堂の“諸王の入り口”、ランスの大聖堂の“微笑みの天使”、ルーアンの“大時計の彫刻”などフランス各地の名建築が一堂に会していてなかなかの見ごたえ。
また上階ではフレスコ画のギャラリーがあり、こちらでも各地の教会に描かれていたものが実物大で再現されています。そのほか、近代建築のギャラリーでは“建築と都市”をテーマにさまざまなプロジェクトが紹介されています。
地下では企画展が開催されていて、2009年10月の現在は「habiter écologique(エコに住まう)展」が開催中。世界的な環境・金融危機に直面し生活様式の転換が求められているこの時代にあって、“エコに暮らす”新たな試みをとりわけ若い世代に知ってもらおうという趣旨の企画展。フランク・ロイド・ライトからグレン・マーカットまで約20のプロジェクトをパネルやビデオ、模型などで紹介しています。
エコな住宅といってもそのアプローチはさまざまで、廃材を使ったり再生資材といったリサイクル・マテリアルの住宅から、自然の光と風、水を最大限に取り入れ共存することでエコな暮らしを実現するものまで。機能とデザイン性に優れた興味深いプロジェクトは建築の専門知識がなくとも、ちょっとした“お宅探訪”的視線からも楽しめるもの。

この展覧会に関連して地上階ギャラリー奥のアトリエでは「N'en jetez plus!(もう捨てないで!)展」も行われています。ペットボトルや空き缶、古紙を使ったアートと警告メッセージによるインスタレーション。子供たちのための廃材を使ったアトリエも開催されています。
展示を見学したあとはエッフェル塔を正面に望むお洒落でお手軽なセルフカフェ「Café Carlu」にてランチ&お茶もオススメです。
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