パリの右上、再開発が進む19区に2008年にオープンした話題のカルチャースポットがこちら。39,000平米という広大な敷地には吹き抜けホールを中心に左右にいくつものアトリエやブティックが並んでいます。アトリエでは常にさまざまなアーティストが制作活動を行い、その制作過程を見れたりワークショップが開催されていて、訪れる人がアートを体験できるスペースとなっているんです。
この広大な建物、実はもとパリ市の葬儀場。そう聞くとちょっと不気味な感じもするのですが、市の施設ということで葬儀を行うための戸籍課が置かれ、棺桶職人、お針子、左官職人など1400人もの人々がここで働き、食堂や美容室、寮も完備した活気ある施設だったのだとか。その後1993年に葬儀事業がパリ市の手から離れると同時にこの施設も閉鎖され、アートな空間として新しいスタートを切ったのです。

コンセプトはアートと人々を結ぶ場所として、あらゆるタイプのアートと子供から大人までさまざまな年代の人々に開かれたスペースを、というもの。アートを展示するだけでなく、体験型であるのが新しい。そして今年はこの5月に0~5歳までの子供のためのアート体験スペース「メゾン・デ・プチ」がオープン。デザインは日本でも有名なデザイナー、マタリ・クラッセが担当。モダンでポップなアート空間になっています。また、この春にはブックショップも登場、年内にはレストランもオープン予定とますます充実。
現在、中央のホールにはイベントページでもご紹介している「タチ・トリップ・イン・パリ」の一貫として、“ぼくの伯父さん”で登場する超モダンな住宅のほぼ実寸模型「La Villa Arpel」が登場。アノ、お魚の噴水もあります。1956年のデザインとは思えぬモダンなデザインは細部まで再現されていてなかなか見ごたえあり。メイキング・ビデオも上映されているので、この家ができていく過程を見るのもなかなか楽しめますよ。
*ジャック・タチの「La Villa Arpel」は2009年5月3日(日)まで開催

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