17世紀の美建築の中は、ちょっと小粋な剥製天国

Musée de la Chasse et de la Nature
狩猟自然博物館

「狩猟自然博物館」。パリで猟りだの自然だのと言われてもピンとこないし、ロマンティックな雰囲気もしないし、アートって感じでもない…。というのが理由かどうかはわかりませんが、あまり知られていないこの博物館。実は知る人ぞ知る、穴場のおすすめスポットなんです。

まず、17世紀の邸宅が数多く残るマレ地区にあって、こちらは昨年の2月のリニューアルオープンでもともと博物館のあったゲネゴー館にお隣のモンジュラス館が加わって、このふたつの館を改装して利用しています。外装は資料をもとに当時の美しさが再現され、内部はブラジルのコンテンポラリー・アーティスト、サン・クレール・サン・セルナンによるモダンで個性的な内装が施されています。

さて、肝心の展示内容はといいますと、その洗練されたモダンな階段を上がって2階部分へと足を進めていくと、立派なイノシシの剥製が出迎えてくれる「イノシシの間」から展示は始まります。そこから鹿の角が天井からぶら下がる「鹿と狼の間」、エルメス社製の馬のマネキンが置かれた「馬の間」、なぜか二本立ちの巨大なシロクマが置かれた「鳥の間」など、動物ごとにテーマ分けされた展示は見事な動物の剥製や、狩猟をテーマに描かれたルーベンス、シャルダンといった巨匠の絵などで構成され、随所にはアメリカの現代アーティスト、ジェフ・クーンズ作の犬の置物などの現代アート作品がちりばめられていたり、鹿の角を使ったシャンデリアやチェアといったインテリアが施されていたりと、演出の数々がとにかく小粋。そして、展示のクライマックスとも言える「剥製の間」。今にもガラスケースから飛び出してきそうな2匹のヒョウやライオン、鹿やバイソンなどの頭部などの剥製が約100体!圧巻です。一つ一つの表情や毛並みを見ていると、飽きる事なく延々と壁を見上げてしまうほど。

また、動物ごとの展示のほかにも、美しい装飾がほどこされた猟銃コレクションや、邸宅の重厚な雰囲気が素敵な絵画の展示室も見応え十分。青の壁がシックな「青の間」には椅子の上に丸まって眠る可愛いキツネの剥製が置かれていたりと、これまた細かい演出がニクイ!

1階では随時コンテンポラリー・アートの企画展を開催していて、2009年2月22日までは狩猟をテーマにビデオ・インスタレーションを手がける「タニア・ムロー展」を、2009年2月28日~3月29日は動物をテーマにした現代イラストを集めた「コンテンポラリー・デッサン展」を開催します。




Musée de la Chasse et de la Nature
狩猟自然博物館

●住所/62, rue des Archives 75003 Paris
●開館時間/11:00~18:00 月曜休館
●入館料/6€
●メトロ最寄り駅/「Rambuteau」11番線、「St-Paul」1番線
●公式サイトwww.chassenature.org



更新日 : 2009 . 2 . 13

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