インド系アメリカ人リナ・バネルジーによる現代アート企画展

Chimères de I’Inde et de l’Occident
インドのキマイラ(ギリシャ神話に出てくる怪獣)と西洋文明

ギメ美術館は、リヨン出身の実業家、エミール・ギメ(1836‐1918)がエジプト、ギリシャ、日本、中国、インド旅行の中で、仏像や彫像や絵画が集めてきたものに加えて、その後ルーブルのコレクションも統合され「ルーヴル美術館の東洋部」的な役割を果たしている、アジア以外で最大の東洋美術コレクションを誇る美術館。 インドの仏像、中国、また中国北部の像の人間の穏やかさ、中国陶器の美しさやモダンさを伝えるガンダーラ美術、シルクロード美術、中国美術、インド美術、東南アジア美術のほか、日本全国に散らばる様々な仏像を集結させた日本ゾーンでは、たくさんの像や絵を見ながら、自分たちのルーツを確認できる場所。また、茶道ができるサロンドテもあり、笹を配した小庭に日本家屋のある景色は、まさしく日本!

2011年9月26日までの企画展では、インドにルーツを持つアメリカ人のアーティスト、リナ・バネルジー(Rina Banerjee)の『Chimères de I’Inde et de l’Occident インドのキマイラ(ギリシャ神話に出てくる怪獣)と西洋文明』の展示がされています。常設展の合間に展示される彼女の作品は、インド特有のカラーや素材を存分に使いながら、ギリシア神話のキマイラをテーマに、彼女のルーツであるインドと西洋をミックス。自国への尊敬、畏怖、冷静さなども伝わってくる、見ていてワクワクしたり、わっと驚かされる作品ばかり。

また、2011年9月12日まで開催されているもうひとつの企画展が、日本のofuda「お札」展。日本全国のお寺・神社から集められた「家内安全」や「安産祈願」などのお札を展示。私たち日本人にとっては何気ないものが、他の国の人から見るとこんなに美しく、ミステリアスなものになるのだな、と改めて発見。そしていかに私たちの日常がその国特有の慣習や思想、宗教に根付いたものであることを教えてくれています。

外国に出て初めて分かる自国のすばらしさ、美しさ。自分たちでは気づかなかった視点などを、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。(文/山本佳代子)




Chimères de I’Inde et de l’Occident
インドのキマイラ(ギリシャ神話に出てくる怪獣)と西洋文明

●展覧会期間/~2011年9月26日(月)
●開催場所/ギメ美術館
●住所/6, place d’Iéna, 75116 Paris
●開館時間/火曜~日曜日 10:00~18:00 火曜休館
●最寄りメトロ/「Iéna」9番線
●入場料/常設展6.5€、企画展7€、特別展+常設展セット8,50 €
●公式サイトhttp://www.guimet.fr/



更新日 : 2011 . 6 . 21

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