ビビッドに、イノセントに。“色”に彩られたパリの写真展

Paris en couleurs…des frères Lumière à Martin Parr
カラーのパリ-リュミエール兄弟からマーティン・パーまで

パリといえば何色? ドアノーの有名な一枚“市役所前のキス”のせいか、どんよりとした天気のせいか、モノクロームのイメージが強いのですが、実は20世紀のパリは活気に満ち“色彩”溢れる時代でした。

映画の生みの親として知られるリュミエール兄弟が「カラー写真を商業化して100年」ということもあり、あえて“色”に焦点をあて、1907年から現代までのパリを写した300点のカラー写真を、時代を追って3つのパートで紹介しているこの展覧会。看板やポスター、装飾品、ファッションなどを通して、パリの街の移り変わりを垣間みることができるのも見どころです。

1907年から1930年までの第一部では、世界中を旅した銀行家アルベルト・カーンのプロジェクト“プラネット・アーカイブ”のコレクションから抜粋した作品を中心に展示。実はこの展覧会を企画したシャルダン氏はこのアルベルト・カーン美術館でパリのカラー写真を見たのがきっかけでこの企画を思いついたのだとか。 第2部、1930年から1960年では、非常に珍しいドイツ占領下で撮られたパリのカラー写真、戦後の自由と喜びに満ちたパリの風景を写した作品を紹介。当時ディオールが発表したばかりの“NEW LOOK”を纏ってコンコルド広場を闊歩するモデル、1954年のギャラリーラファイエットのノエルなど、戦後の活気に満ちたパリの姿がビビッドに伝わってきます。そして最後の1960年から現在までの第3部のパートでは、1968年の5月革命、1976年のポンピドゥセンターの建設、2000年のリュクサンブール公園での大ピクニックなど現代の歴史的出来事のほか、雑誌ヴォーグで活躍する写真家によるファッション写真も登場。

今回展示されている写真のほとんどは、ロベール・ドアノー、ロバート・キャパ、アーネスト・ハース、サラ・ムーン、ヘルムート・ニュートン、ウィリアム・クライン、マーティン・パーなどなど大御所によるもので、中には日本を代表する写真家・木村伊兵衛の作品も。
現在の”鮮明さ”が売りなカメラとは違うノスタルジックで微妙な色合いと、当時の生活感溢れるパリの風景の数々は、たちまち”別世界のパリ”に引き込んでくれます。写真には通りの名前も記してあるので、現在の風景と比較しに行くのも良いかもしれません。この100年のパリの色彩を体感したあとは、ぜひ今回の旅であなたが感じたパリの色を発見してみてください。




Paris en couleurs…des frères Lumière à Martin Parr
カラーのパリ-リュミエール兄弟からマーティン・パーまで

●展覧会期間/~2008年3月30日(日)
●開催場所/パリ市庁舎(Hotel de ville, salle Saint-Jean)
●住所/5,rue Lobau 75004 Paris
●開館時間/月曜~土曜日 10:00~19:00、日曜・祝日は休館
●最寄りメトロ/「hotel de ville」1・11番線
●入場料/無料



更新日 : 2008 . 1 . 4

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