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No.21 7月14日、革命記念日にパレードを見て思い出すこと。
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21)軍事パレードを見て思い出すこと。
20)フランス人の頭の回転のすごさ。
19)新年はソルドの勢いからスタート。
⑱年末のパリ名物を眺めながら。
⑰エッフェル塔の電飾も、節約へ。
⑯変わってきた、パリの夏。
⑮パリの路上は、ゴミ箱?
⑭フランス人は、働き者…か?
⑬ 3月の雨、ジブレ・ド・マルス。
 
 
   

7月14日の革命記念日に恒例の軍事パレードがシャンゼリゼにてとり行われた。サルコジ大統領の閲兵式を終え、フランス空軍の誇るパトルイユ・​ド・フランスアクロバットチームによる三色のスモークの後を空軍の新鋭機がシャンゼリゼ上空を通過し、パレードは開始した。もう30数回も観たのだが、戦後生まれの我々にとっては映画の中でしかなかなかお目にかかれない式典だ。自衛隊もあまり堂々とやりすぎれば、必ず批判の対象にされるであろう。しかし、外から日本を見る限りにおいて、日本人ほど祖国愛に燃えていない人種はいないのではないか?と思われるほど、軍事に対するタブーが多すぎるのではないか。このページで私がとやかく言うことはないが、自国は自分で防衛しなければ主権そのものが犯されてしまうのではないかと、外国に住む日本人が人一倍感じるのは自然だと思う。現在のフランス軍は徴兵制ではないので、一昔前までの半反徴兵運動のような動きはない。若いフランス人が少し腑抜けた感じになってきたような気もする。

 昔話で恐縮ではあるが、知り合いのフランス人が徴兵されてベルリンの部隊に配属されたときの話。毎日、布切れで戦車を磨いてばかりいたそうで、何のための徴兵かと考えていたそうだ。たまに実践訓練があり戦車のエンジンをかけてもなかなか動かなかったり…と、本当に戦争になっても勝てないのではないか?と彼が嘆いていたのを思い出す。外国で暮らすことは、平和な日本と違い、戦争や紛争を身近に感じる。最近は、フランスの外人部隊にも相当数の日本人がいるらしいが、その昔、30数年前に一緒に働いていた人がある日突然目の前から消えてしまったことがある。我々はひそかに3億円の犯人(こんな話は風化してしまったかも…?)と思っていた人なのだが、また本人も否定していなかったため、かなり謎の人物であった。ある時、彼が怪我をして病院に連れて行った時、パスポートを見て名前が違うことが判明…。やっぱり?!と思ったことがある。その人が7月14日の革命記念日にひょっこり現れ、「今、シャンゼリゼのパレードで行進してきた」と言われて2度ビックリした。細い人だったのががっちりした体つきになり、背中を自慢げに見せてくれたのでしげしげ見ると、そこにはくっきりと背嚢(リュックサック)の痕があった。新兵教育で60キロの荷物を背負い、100数十キロ行進してできたそうだ。8000人いた外人部隊には知り合いを含めて2名の日本人がいたそうだ。5年勤め上げれば国籍ももらえ、過去の犯罪も帳消しとかで、またまた3億人犯人像が確立してきた。すでに帰国して、日本で立派に生活されているので余り詳しい話は避けるが、革命パレードを見学するたびに彼のことを思い出す。

    

 とにかく、どこかで紛争があれば真っ先に援助の手を差し伸べるフランスだが、命がけで戦っているのは外人ばかり…。7月14日を過ぎると多くのパリジャンがバカンスに出発する。新しい年度(ヨーロッパでは9月が普通)が始まるまでの長いバカンス。 残るパリの夏の大きな行事は、ツールドフランスのゴール。その後は少しひっそりとしたパリになる。(20097月/発行人)

 
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