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ParisNavi
 
 
     
No.13 にわか雨と共に、様変わりするパリの3月。
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21)軍事パレードを見て思い出すこと。
20)フランス人の頭の回転のすごさ。
19)新年はソルドの勢いからスタート。
⑱年末のパリ名物を眺めながら。
⑰エッフェル塔の電飾も、節約へ。
⑯変わってきた、パリの夏。
⑮パリの路上は、ゴミ箱?
⑭フランス人は、働き者…か?
⑬ 3月の雨、ジブレ・ド・マルス。
 
 
    ジブレ・ド・マルス(Giboulé de mars/3月のにわか雨)。3月になると毎年にわか雨やみぞれが頻繁に降ります。寒くなったかと思うと、突然初夏のような気温になったりと、外出するにも何を着て出ていいのやら判らなくなってしまう。パリっ子はこの辺のところを十分理解しているので、朝の天気を見て一瞬のうちに今日のファッションを決めてしまうらしい。この頃になると重たいオーバーを脱ぎ捨てて、颯爽と外出といきたいところだが、このように毎日変化する天候の前では、上から下まで全て悩んでいたら、寝坊のパリジェンヌは会社にも遅刻してしまう。そこで彼女達は薄手の洋服を基本にして、寒ければ厚手のオーバーを、天気が良さそうならば軽いコートを羽織って出かけている。つまり中は取り替えなくとも、外気によって上着類で変化をつけるのだ。これは非常に合理的だと思う。

 しかし、この気まぐれ天気(日本には女心に秋の空という諺がありましたっけ)は毎年少しずつ後退しているように思われる。これも地球の温暖化と何か関係でもあるのだろうか?まぶしい太陽が少しでもさせば芝生にパッと上着を脱ぎ捨て、女の子がキャミソール一枚で日光浴をする(こちらのほうが我々にはまぶしい光景だ…)。日本人にとっては寒くて仕方が無いような日でも、パリをはじめヨーロッパでも北に位置する人々は長く暗い冬が過ぎた喜びからか、少しでも日が射せばここぞとばかりになるべく薄着になって日光を浴びようとする。そのせいか、3月頃からは天気が良いとTシャツ一枚な人の人口が増え、街は一気に春になる。

最近の日本では季節感が無くなってきていると言われているが、当地においては日本以上に季節感を感じることがある。春になって日差しが本格的になれば、街の街路樹は10日間も経たないうちに一気に緑で覆われ、公共の公園公園という公園は一晩で満開の花で埋め尽くされ、突然色鮮やかな景色となる。これにはビックリするが、前夜の内に、鉢に入った満開の花を庭師が鉢ごと一気に埋めてゆくからだ。このからくりを知らなかった頃は、一晩で様変わりする公園の花壇が不思議で仕方なかったものだが、フランス庭園の特徴は、人為的に風景を人間の好みに作っていってしまうので、このような手法が用いられるのだろう。我々日本人はワビサビの感性で育ってきたので、この人為的な方法は少し即物的すぎるような感じがしないでもない。

   

が!どちらにしても、3月から4月にかけてのパリは、滞在期間中の数日間だけで人々や街の様相がアッという間に変わってゆく様も、面白さのひとつ。我々も毎年、この時期になると何の理由も無くウキウキしてくるものである。(発行人/2008年3月)
 
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