80~90年代にデザート界に新風を巻き起こし、スイーツ界の魔術師との異名をったフランスを代表するパティシエ、フィリップ・コンティチーニ。パティスリーやレストランでシェフを勤めたあとはコンサルティングや菓子開発、執筆業に専念していましたが、2008年マレに焼き菓子のお店をオープン、今年の9月にはサンジェルマンにその名も「La Pâtisserie des rêves~夢のお菓子屋さん」をオープンさせました。

老舗デパート「ボン・マルシェ」にもほど近いバック通りにある新店は生菓子が中心で、三角のかわいいパッケージがならぶショーウィンドーに惹かれて中に入ると、まるで宝石を陳列するかのように天井からつり下げられたガラスケースにスイーツが入れられて美しくディスプレーされています。そんなモダンな演出もさることながら、肝心のケーキ類も今までの常識を覆すデザイン性と味わい。
今年のフィガロ紙が選ぶパリブレストチャンピオンに輝いたパリブレストは、通常車輪をイメージした輪っかの形をしていますが、ココではプチシューがお花のように連なったキュートなフォルム。エクレアはクリームを目一杯詰め込んだシューを板状のチョコレートでくるりと巻いたデザイン。フランス伝統菓子の定番「ババ・オ・ロム」はキットのようになっていて、ベースのババ、ラムシロップ、クリームを個別に詰めた状態で販売。好みの味わいでいただけるというわけです。

凝っているのは見た目だけではなく、味わいも一筋縄ではいきません! ホワイトチョコをふきかけた“セイロン”は紅茶風味のクリーム、ダコワーズ、プラリネのハーモニーに柑橘系のアクセントがチラリ。複雑だけと素晴らしく調和の取れた味わいは絶品。またサクッと軽いパイ生地にうす~くスライスしたリンゴが軽やかなタルトタタンは、仕事の細かさがかいま見れる一品。
どれをとってもまさに夢のようなおいしさは、パリに来たらならぜひ味わって帰るべし!
|