1932年、ノルマンディからパリにやって来た若きピエール・ポワラーヌがパリ・サンジェルマンデプレに開いたパン屋さん。ここにはフランスのパンの代表選手・バゲットはありません。スペシャリテは昔ながらの田舎パン。ミッシュと呼ばれる大きな丸いそのパンは“P”のイニシアル入りです。
ピエールがパン屋さんを開いた当時、パリジャンの好みは白いパン。ミッシュのような黒いパンは受けませんでした。それでも彼は信念を貫き、石臼でひいた小麦、ゲランの塩、天然酵母を使い薪釜で焼き上げる彼自身のパン作りを続けます。その結果、少しずつビストロに卸すようになり、初めて“ポワラーヌのタルティーヌ(薄く切ったパンに具材をのせたもの)”を出したのはお隣さんだった“オ・ソーヴィニヨン”という店、その後チーズ屋さんなどにもおろすようになり、次第に名が知られて行きます。ポワラーヌのパンを出す店は店頭に「石臼小麦と天然酵母使用、薪釜で焼いたポワラーヌのパンあります」と張り出すように。

現在でもスーパーチェーンのモノプリ、パリのいろんなレストランやカフェでポワラーヌのパンを食べることができます。お店も本店のほかエッフェル塔にほど近い15区にもあり、営業時間が少し違うので滞在期間に合わせてチェックしてみて。名物ミッシュのほかにも、ズッシリと旨味が凝縮されたパン・ド・セーグル(ライ麦パン)、くるみパンや、リンゴの酸味としっかり焼いた香り高い生地がおいしいショソン・オ・ポム(リンゴのコンポート入り)、リンゴのタルトレット(カットリンゴ入り)もおすすめ。

この季節はフェット(お祭り)用に星形に焼いたサブレほか、1月1日から販売開始のガレットデロワもぜひお試しください!
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