アルゼンチン出身の女性シェフが腕を振るう下町のビストロ。連日満席という人気の理由は、豊富なワインリストとひとつひとつ丁寧に作られたおいしい料理。その昔はエディット・ピアフが生まれ育った街で、現在は中華街や移民の店や飲食店も多い、ある意味、"リアルなパリの下町"を感じられる場所でもあります。また、この辺りにはアーティストやクリエーターも多く住み、おしゃれなカフェや安くておいしい話題のビストロが多く点在するエリアでもあるんです。そんな地区で、ひと際賑わいを見せているのが、このお店。その評判を聞きつけて、地元っ子以外にも、ちょっとブルジョワなパリジャンたちもわざわざやって来て常連になるほど。かしこまらずに家のように楽しめるゆるい空間と、その料理のかもし出す柔らかな美味しさが、ル・バラタンの魅力です。

黒板に書き出されたメニューには、どれもこれもシェフのアイデアが生かされた興味深い料理が並びます。例えばこの日は前菜にブルーベリーと青リンゴを使った白身魚のタルタル、スズキのカルパッチョのフランボワーズソース、ハーブを聞かせたラタトゥイユ風ナスのコンポートなど。なかでも新鮮な魚を使ったお料理が多く、フルーツとの組み合わせがユニークでもちろんお味もグッド。肉料理中心になりがちなビストロのメニューで、フレッシュな魚メニューがあるのは日本人にとってはうれしいですよね。メインは、おふくろの味のようなホッとするおいしさの豚の煮込みや新鮮なタラを使ったお料理など。野菜もたっぷりで最後までおいしくいただけます。


ワインリストの充実度でも知られるこちらでは、ぜひご主人に相談してみて。好きなタイプの味わいや予算を伝えると選んでもらえます。有名な産地のワインはもちろん、アルデッシュのワインなどなかなかお目にかかれないものも揃います。美味しい食事とパリの下町の雰囲気と、看板猫のボジョちゃんをお目当てに、時にはベルビルへお出かけしてみませんか?
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