今年のフランスは厳しい寒波に見舞われ、年明け早々雪景色のパリが続いていましたが、今からちょうど100年前の1月、記録的な大洪水に襲われたパリは巨大な湖と化し、花の都はセーヌに沈んだというのをご存知でしょうか? 1910年1月20日に降り始めた雨は25日にはオルセー駅(当時は駅舎として使われていました)のガラス窓を破り駅の中にまで水が流れ込みました。28日には3.8メートルだった水深が8.5メートルにまで達したのです。
この歴史的な出来事から100年ということでマレにあるギャラリー・デ・ビブリオテックでは、当時の様子を伝える写真、絵画、手紙など200点の資料を公開する企画展が開催されています。

なかでも興味深いのが当時の姿を克明にとらえた写真たち。カメラが一般に広まり始めたこの頃、プロフェッショナル、アマチュアを問わず多くの人が貴重な写真を残しています。白黒に霞むパリの街は一見ノスタルジックですが、パリの人たちにとっては一大事。水没した300もの通りを移動する手段は船。パリがヴェニスに!?と見まがう映画のワンシーンのような光景が現実だったとは。。。
実はこの史実をもとに2007年にフランスで「2010年パリ大洪水」という架空のドキュメンタリー映画が制作されていたりもします。このなかでも登場する“洪水緊急対応策”は、実際に過去のデータをもとに作られていて、セーヌ川のほとりに位置するルーヴル美術館やオルセー美術館の収蔵品救出作戦も用意されているんだとか。

今年は寒くていいから雨だけは降りませんように。。。と祈りましょう。
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