マリリン・モンローと並ぶセックス・シンボルとしても知られるフランスの大女優ブリジット・バルドー。イニシアルのフランス語読みでベベ(B.B., フランス語で赤ちゃんbébéと同じ発音)の愛称でもおなじみ。彼女の生い立ちから出演映画や音楽活動などモデル・女優・歌手として活躍した人生をたどる展覧会が、こちらもイニシアルではベベのブローニュ・ビアンクール(Boulogne-Billancourt)にある30年代美術館で開かれています。
くっきりアイラインにラフなボリュームヘア。日本ではどちらかというと自由奔放なセクシーガールというイメージが強いのですが、実は良家のお嬢様で、高級住宅街であるパリ16区にて会社経営者であった両親のもとに生まれています。小さなころから厳しい教育を受け、ダンスやバレエを習い、バカンスをサントロペで過ごすという子供時代。当時の写真も展示されていて、子供の頃からのずば抜けた美貌には度肝を抜かれます。
15歳で雑誌『ELLE』の創始者に見初められモデル契約を結びます。ティーンエージャーのベベが表紙を飾ったELLEも多数展示されていて、初々しい美しさにうっとり。その後、18歳で結婚した一人目の夫であるロジェ・ヴァディムのすすめで映画界デビュー。ここからは年代を追って出演作品ごとに映画のポスター、スチール、撮影小道具などを見ることができます。

そしてセルジュ・ゲンズブールとのデュエットでスキャンダルな話題をさらった“ジュテーム・モワ・ノン・プリュ”やこちらも大ヒット曲“ハーレー・ダビッドソン”といったベベの音楽活動に焦点を当てたコーナーも。“ハーレー・ダビッドソン”の録画に使われた実物ハーレーも登場。

彼女の活動内容を辿る展示のほか、アンディ・ウォホールによるポートレート、写真家リチャード・アベドン(以前パリ情報でも展覧会をご紹介しました)によるポートレートといった貴重な写真、当時の熱狂が伺えるニュース映像、映画の上映など、どっぷりとベベの世界に浸れます。彼女の自然でくったくのない笑顔、ドキリとするパーフェクトでセクシーなボディ、ファッション・アイコンとしても君臨した斬新でセンスのよい着こなし。女としてお手本にしたいフレンチ・ガールの人生にちょっぴり刺激を受けるような素敵な展覧会。パリの端っこまでわざわざ出かけていく価値ありの見ごたえです。
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