世界に名だたる宝石店「ティファニー」。その創業者チャールズ・ルイス・ティファニーの息子にしてガラス工芸作家でありアメリカにおけるアール・ヌーヴォーの第一人者として知られるルイス・カムフォート・ティファニー。宝飾ブランドとしてのティファニーは日本では知らない人はいないほど有名ですが、息子ルイス・カムフォートのことはあまり知られていません。
ルイスは士官学校を卒業後、家業を継ぐことを拒み画家になる道を選びます。後にパリに遊学し、ガラス工芸に心を惹かれていきます。27歳のときからブルックリンのガラス製造所にて働き、父の支援をうけ31歳でガラス製造所を立ち上げ、その6年後にはニューヨークに自身のガラス工芸スタジオとなる「ティファニー・スタジオ」を開きます。1900年のパリ万博にも作品を出品し、その評判は父のティファニー社作品をしのぐほどだったとか。父の死後はティファニー社のアーティスト・ディレクター部門顧問に就任、1904年には自らの最高傑作を含む「エー・コレクション」をおさめた84部屋の邸宅「ローレルトン・ホール」を製作しています。


彼の独創的な芸術作品はおもにステンドグラスやモザイク加工のガラスランプなどが有名で、自然からインスピレーションをうけたモチーフを乳白色ガラスを基盤に多彩な色で表現したもの。その色遣いはもちろん、大胆かつ繊細なデザインも見るものを虜にしてしまう魅力を放っています。今回の展覧会では花瓶などの小さなものから迫力のあるステンドグラスまでがそろい、なかでも間近で見るランプの繊細な装飾はため息が出ます。ミュージアムショップでは透明フィルムにランプやステンドグラスが印刷されリアルにガラスの美しさが感じられるポストカードも販売されているのでお土産にチェックしてみてはどうでしょう。
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