ルイ14世が王立建築物の美術工芸や装飾を行う人材を育成するために作らせた王立アカデミー付属の美術学校が始まり。フランス革命によって王立アカデミーは廃止され、のち19世紀にエコール・デ・ボザールとなります。ルーヴルからセーヌ川を挟んだ左岸にある校舎の本館は卒業生でもあるフェリックス・デュバンによる1830年の建築。かの有名なドガやドラクロワ、モネ、モロー、ルノワール、シスレーらもここで学びました。現在、ディジョン、ブールジュ、ナンシー、リヨンと、ロリアン、レンヌ、カンペールブレストとフランス各地に分割されたボザールのなかでも最も有名なのがこのパリ。
今日も多くの学生が学ぶこの美術学校では定期的に文化イベントが開催され、さまざまなエクスポジションも行われています。4月末まではミケランジェロをはじめとしたフィレンツェの画家たちのデッサン展。ルーブルに次ぐデッサンのコレクションを誇るエコール・デ・ボザールでは、フィレンツェ・ルネッサンスの画家、ミケランジェロ、アンドレア・デル・サルト、バッチオ・ボンディネリらの29点のデッサンを公開します。16世紀後半、メディチ家の衰退と共和国宣言の狭間で揺れる不安定な政治情勢の時代、美術界はクラシックからルネッサンスへの過渡期。今回展示されたデッサンからはこの時期に生まれたマニエリスムをかいま見ることができるでしょう。

普段は学生でない限り足を踏み入れることのないエコール・デ・ボザール。当時の面影をそのままに残す建築を見ながら、当時ここで学んだモネやルノワールといった大画家の若かりし頃の姿に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
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