現実を超える、ミニチュアの「箱」写真。
66)夏のヴェルサイユは庭園が主役!
画家でもあり、彫刻家、写真家、作家、映画監督など多才な才能をもつシャルル・マトンのミニチュアの「箱」とその写真の展示会がヨーロッパ写真館開かれています。 「レンブラント」に関する映画の監督経験のあるマトンの展示会らしく、会場はセピア色の闇のなかに浮かび上がるような展示方法が心を誘います。ミニチュアの「箱」の部屋のテーマも、よくあるきれいなドールハウスというような感じではなくて、散らかった女性の部屋や図書館、フランシス・ベーコン、彫刻家のアトリエなどなど、印象的なものばかり。彼のミニチュアの「箱」の部屋のなかの一つひとつの物を観察していくと、彼の感性と供にすべてが現実に忠実に緻密に作られていることが分かります。まるで実際に誰かが5分前までいたことを疑ってしまうような怪しい生活感、息、雰囲気です。マジック!! そして、中にある鏡の使い方にも要注目。だまし絵のように、私たちの目の錯覚を使って別の空間へと迷い込ませます。また、各ミニチュアの隣に並べられた写真は、実際のミニチュアを撮影したもの!現実の部屋のような不思議なリアルさで、見比べていくうちにリアリティを超えてしまったような何かに出会える作品ばかり。 私たちの日常の目の錯覚にも、質問を投げかけてくれるような不思議な世界の彼の展示会は、9月30日迄の開催。同時に、イタリアのイメージに対する写真展や映画上映も開かれていて、こちらもかなりオススメです。